PlayStation3

【ネタバレなし】憂世ノ志士【レビュー】

2015年1月にスパイク・チュンソフトから発売されたPlayStation3用ソフト。見えている景色を瞬時に浮世絵にできる「浮世エンジン」なるものに興味を惹かれて買ったのですが…

PlayStationVitaで「憂世ノ浪士」も発売されましたが、私は憂世ノ志士しか遊んでいないのでそちらの感想だけになります。

憂世ノ志士→公式サイト

ゲームシステム

プレイヤーは、「記憶を失った坂本龍馬となり、幕末の出来事を追体験する」といった感じの内容です。記憶を失ったものの浮世絵師としての腕は一流で、それが事件を解決する鍵になったりならなかったり…

戦闘システム

とにもかくにも、これが最悪です。今まで生きてきてここまで明確に戦闘システムに文句があるゲームは初めてです。ぜひ読んでほしい。

魅切り

これは相手が攻撃してきた瞬間にタイミングよく防御すると、攻撃を跳ね返すことが出来る、「カウンター」のようなものです。これはプレイヤーだけでなく敵も使ってきます。しかし「魅切り」には「魅切り返し」が可能なため、敵の魅切りを魅切って反撃することが可能なのです!

しかし、そうは甘くないのがこのゲーム。この「魅切り返し」、回数制限がないのです。「魅切り」に「魅切り返し」を行うと、相手がさらに「魅切り」、それに対しこちらも「魅切り」…と言ったように延々と魅切り合戦が始まってしまうのです。この魅切り合戦はどちらかが魅切りに失敗すると終了します。失敗したほうがダメージを受けるのです。

そして…この「魅切り」、結構タイミングがシビアなんですよね。なかなか成功しない。しかし、敵は大抵魅切りを成功させます。そうなると、魅切り合戦が始まってしまった時点で、こちらの負けはほぼ確定しているのです。もっというと、誰かが「魅切り」をした時点でこちらの負けです。

被ダメージ後の無敵時間

ダメージを受けるとプレイヤーキャラクターがよろめいたり、倒れたりして、操作不能になる時間が発生するゲームがあります。しかし、キャラクターが倒れている間は、無敵だったり、敵が攻撃してこなかったりします。常識的に考えるとこれは不自然です(倒れている人を襲ったほうが確実に殺せるのに、わざわざ立ち上がるのを待っている(仁義))が、ゲームとしては間違っていません。プレイヤーキャラクターが倒れて操作不能の状態のときに敵からダメージを与えられると、遊んでいる人にとっては不快でしかありませんからね。

そして!それをやってのけたのがこのゲームです。プレイヤーキャラクターは、ダメージを受けるとよろめきます。倒れたりもします。そうすると、レバガチャなどで立ち上がるまでは攻撃も防御も不能なのです。しかし敵は容赦なく襲いかかります。そうするとまたダメージを受け、倒れるのです。

被ダメージ→頑張って立ち上がる→立ち直る前に被ダメージ→頑張って立ち上がる→被ダメージ…

とういうように、最悪の場合、最初の一撃を受けてからそのまま袋叩きにされ、ゲームオーバーということが頻繁に起きるのです。一対多の場合は特に起こりがちです。正直、不快感しかありませんでした。

武器

武器には耐久度があり、一定以上使うと壊れてしまいます。これはたまにあるシステムなのでそこまで気にすることじゃないと思いますが、武器が壊れる速度、結構速いんですよね。それはちょっと気になる。お気に入りの武器とかが一瞬で壊れた時の虚しさ、なんとかしてほしかったです。

リトライするほど不利になる

そしてこれ、上述の武器の話とも絡んでくるんですけど…

このゲームはゲームオーバーになった際、イベント戦ならすぐそのイベントをリトライすることができます。イベント戦でなくても、直前の状態からやりなおすことが可能です。ただこのゲームの「リトライ」は「今現在の状態を引き継いでリトライ」となります。

例えば、イベント戦の中で苦戦し、回復アイテムや武器修復アイテムを消費したものの、残念ながら負けてしまったとします。するとその場ですぐ戦闘をやり直すことが可能なのですが、消費したアイテムや破損した武器はもとに戻りません。つまり、「回復アイテムを使用しても勝てず、リトライ」を繰り返していると、最終的にアイテムは全て空になってしまう、ということです。

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リトライをすればするほど、状況は悪化する一方なのです。そして、回復アイテムを使用しても勝てない相手に、アイテム無しで勝とうなど無茶な話です。詰みます。普通にセーブデータ読み込んだほうがマシなのです。

こんなタイプのリトライ、初めて見ました。

必殺剣

これは敵と戦闘し、一定のゲージを溜めると繰り出すことが出来る必殺技です。見た目も派手で、浮世エンジンの演出も入り、決まると爽快です。

しかしこれ、ガードされたり避けられたりするとゲージ溜め直しなんですよね。まあそれは仕方ないと思います。そんなに変な仕様でもない。

私が変な仕様だと思うのは、「プレイヤーが必殺剣を外したらゲージ溜め直しなのに、敵はそもそもゲージを溜める必要すらない」というところです。

プレイヤーは戦闘開始からせっせとゲージを溜め、必殺剣を繰り出すタイミングを窺うのに対し、敵は戦闘開始直後から真っ先に必殺剣を繰り出します。食らってしまえば大抵の場合一撃でゲームオーバーになってしまうので、なんとかして避けなければなりません。そしてこれ、たとえ上手く避けられたとしても、直後にもう一度必殺剣を出してきたりします。それも頻繁に。プレイヤーとしては「自分はゲージを溜めなければ出せないのに、理不尽だ」と感じると思います(私は思いました)。

このゲーム、圧倒的にプレイヤーが不利なんですよね。

メニューを閉じるときに自動セーブ

これ、なんでこんな仕様にしたんでしょうね。メニューは頻繁に開くし、セーブ中は操作不能だしで、ゲームテンポをものすごく損なっています。どこでもセーブできるなら、最初から手動セーブにしてくれたほうが良かったかも。

龍が如く並みのチンピラ

龍が如くやったことない人向けに説明すると、龍が如くのチンピラは、主人公の姿が視界に入っただけで喧嘩を売ってきます(すぐバトルを仕掛けてくるポケモントレーナーと同じですね)。場所は問いません。そして主人公にボコられ、金を巻き上げられます。

そんな感じで、憂世の庶民も、なぜか龍馬を見ただけで喧嘩を売ってきたりします。そうすると、こちらも死にたくないので、庶民を成敗することになります。なんでなのか。

そしてこのゲームは、「通行人との当たり判定があり」、「通行人の気がやたら短い」ゲームです。街を歩いていて、単に道が狭いとか操作ミスとかで通行人とぶつかると、速攻喧嘩が始まります。そうなると殺すしかないのです。なんでなのか。

浮世エンジン

これは本当に面白いです。このゲームはキャラクターのモデリングや街並みなどは綺麗なので、いいなあと思った風景をすぐに浮世絵にできる。画像として保存することが可能なので、いつでも見ることが出来ます。

このプロモーションムービーの最後の方にある、戦闘終了後の浮世絵は、トドメを刺すときにある一定の操作(何かは忘れた)を成功させると、浮世絵として手元に残すことが出来ます。春画も、女性だけでなく、男性相手でも作れるのです(!)。

外見カスタマイズ

このゲーム、プレイヤーキャラクターのビジュアルにやたら力を入れているように思います。お金を稼げば色んな服装に変えることが出来ますし、髪型も変更可能です。さらに、性別も変更可能です(!)。主人公は坂本龍馬なのに女の子で遊んでもいいのかなあ…というのは気になりますが…。性別変わっても誰も突っ込まないし…

でも女の子の服や髪型、髪色もですが、かなり可愛いのが揃ってました。自分好みの女の子に着替えて、必殺剣を発動した時の我が子の成長を見るような気持ち、とっても楽しいです。

ストーリー

ストーリーに関しては、まあそこそこ面白かったんじゃないかと思います。正直戦闘システムがクソすぎてそれどころじゃなかったんですけど…

私は歴史物にはあまり詳しくないので、ものすごいキャラデザのみなさんが登場しても特に何も思わないのですけど、歴史好きな方は一度公式サイトでキャラクターデザインを見てもいいかもです。また話も一応歴史上の事件に沿って進んでいるっぽく、またその「if」の物語のようなので、歴史詳しい方のほうがより楽しめるのかなぁと思います。

ただ1点、本当にめちゃくちゃ笑い転げたところがあって、そこがこのゲームで1番評価したいところです。そのためだけにこのゲーム勧めていいのかどうかちょっとわかりませんけど…

総評

正直、久しぶりにクソゲー買ったなと心から思いました。戦闘難易度が異常でした。女主人公はかわいいし、ストーリーもそれなりに良かったので、戦闘システムで全てを台無しにしているのは残念です。もう少しゲーム上手ければ楽しかったのかなあ。

上記の「1点だけめっちゃ笑ったところ」のためだけに遊ぶのは苦痛なんじゃないかなと思います。

▼こんなレビューじゃ誰も買わねえよなあとは思うんですけど、めっちゃ安いみたいだし、よかったらぜひ…

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