2018年5月24日、アトラスから発売されたリズムゲーム。
前作「ペルソナ4ダンシングオ-ルナイト」のシステムを引き継いで更にパワーアップした今作、手応えはどんなもんでしょうか。
ちょっと書いていきたいと思います。
この記事には前作「ペルソナ4・ダンシング・オールナイト」のネタバレを含んでいる可能性があります。
ちなみに前作P4Dのレビューは以下ページです↓
目次
前作との違い
会話シーンのキャラクターが3Dモデル化
前作・P4DはPSVitaのみでの発売だったこともあり、登場キャラクターはダンスシーン以外みんな2Dのイラストでした。
基本的に紙芝居進行だったんですよね。十分可愛かったですが。
しかし今回は、みんな動いてしゃべる3Dモデルになりました!すごーい!
実は本編ではそこまで重要視されていない3Dモデル
そしてここで気づくのです。
実は、ペルソナ本編で使用されている3Dモデルが、今どきのゲームにしては簡素な作りなんです。
副島成記氏の美麗な立ち絵と常に並んでいるからか、意外と気にならないんですよね。
本編から圧倒的進化を遂げたキャラクターモデル
上記の理由も相まって、魅せるために作られたキャラクターモデルは、非常に可愛く・美しく進化しています。
それによって今作の会話シーンには立ち絵もなくなり、完全に3D化したのです。
すごーい。
ちょっと、本編でもこれだけ可愛かったらなあと思うほどです。
ストーリーモードの廃止とコミュの追加
前作P4Dにあったストーリーモードが廃止となり、代わりと言ってはなんですがコミュニティが追加されました。
コミュニティと言ってもなんかキャラとちょっとした世間話する程度です。
ストーリーモードを廃止したことについて、どうやら世間では賛否両論の嵐のようですが、個人的には廃止賛成派です。
前作P4Dは音ゲーとしてそれなりに楽しみましたが、どうにもストーリーモードは無理矢理感が気になって話どころではありませんでした。
ペルソナ4のテーマである、「シャドウは自身の自覚のない影、それを乗り越えることによる成長」のあたりと「ダンスだ!踊ろうぜ!」がどうやっても紐付かないと思うのですが…。
なんとかして繋げようと頑張ったようで、
P4Dオリジナルキャラクター「世間の誹謗中傷がつらい。病みそう。」←つらそう
病んでる登場人物から生まれるシャドウ←まあわかる
りせちー「ここのシャドウは踊りでしか倒せないよ」←なんで?
シャドウに遭遇した主人公たち「よっしゃ、踊るしかねえな!(花村)」←???
シャドウに遭遇した主人公たち「ペルソナー!!!!」←???????
ストーリーモードは終始上記のテンションでした。
かなみちゃんと菜々子ちゃんが踊りの特訓をするくだりは大変可愛らしく、特に話の流れに違和感もなかったのに、どうしてこうなった感。
そして今作は、P5はまあ踊りそうですけど、P3の人たちは一体何がどうなれば踊る気持ちになるのか全く想像がつきません。
そういう意味でも、今作のP3D・P5Dの同時発売と、コミュへの変更は個人的には成功なのでは…と思っています。
難易度
今作には新しく「ダブル・ノーツ」なるものが追加されており、新要素によって難しくなったかな?と期待したいところですが、そうでもありません。
ただ、多分前作より譜面製作者の「音楽にノる」感覚が研ぎ澄まされてきたのか、4分音符と8分音符だけで構成されているような単調な譜面はかなり減りました。
その分、音ゲーに縁のない人にはやや難しく、普段から音ゲー慣れしている人にとってはやや物足りない、という微妙な立ち位置になっちゃったのではないかと思います。
ただ、前作からサポート機能・チャレンジ機能ともに内容が追加されているので、設定次第で自分の難易度に適した遊びに変えることは可能です!(というか、そういう方向を取らないといろんな層に売るのは難しいですね。あんまりガチガチの音ゲーにするとファンは遊びづらいですし)
せっかくなのでプレイ動画
実際のところ難しさどんなもんなの?という話になりそうなので、プレイ動画を撮ってみました。
最高難易度で、とりあえず私ができ得る限りのチャレンジオプションを設定していますので、何かしらの参考になればと思います。
プレイ動画と言っているので当たり前ですが、ゲーム内動画ですので、それすらもネタバレだと思う方は避けていただけると助かります。
設定しているオプションは以下の項目です。
・ノート配置が反転する
・ノートが超高速になる
・ノートに緩急がつく
・ノートが途中から消える
・ノート配置がランダムになる
・フィーバー中のダメージ補正なし
・スクラッチでMISS判定をとる
・ゲージが増加しにくくなる
・コンボが切れたらゲームオーバー
フィーバー中に一箇所ミスったのでGOOD出ていますが、とりあえず繋がったからいいやーと思ってそのまま上げてます。
確認してみたところ、(実際今のハイスコアはこの動画よりちょい高いですが)楽曲スコアランキング10位以内には入ってました。やはり人口が少ないように感じますね…
これでも物足りない人はDLC購入も視野に入れて検討すべき
自分でオプション設定してゴリゴリに難易度を上げることは可能ですが、これでも物足りない人はぜひDLC購入も検討してください。
これは前作から変わらないのですが、全体的にDLC配信楽曲のほうが難易度が高い傾向にあります。
稀に「これ急にゲーム変わったな」みたいなものも。
私も無料DLCの「P3D・P5Dのテーマソングフル版」でやっと手応えを感じてきたくらいなので。
個人的な感想
本当に個人的なのでどこまで役に立つか不明ですが、P3D・P5Dと比較すると、全体的にP3Dの方が難易度的に易しいのではないかと思います。
その理由として、P5がもともとジャズ調をベースとした楽曲で構成されており、ジャズというのは楽曲ジャンルとしてそもそもが独特のリズムをコンセプトとしている、というものが挙げられます。
少なくともノリノリで踊る楽曲とはなんか違います。
それと比較すると、P3Dの方は純粋なダンスミュージックアレンジが為されており、ノるための楽曲として構成されています。
そりゃまあやってて楽しいよねっていう感じ。(他の各種音ゲーでもダンスミュージックは人気のジャンルです)
ランキング機能のグレードダウン
これ地味にショックでした。
前作の例があるので、何千人ものランキング表示ページは無くて良いと思いますが、全曲20位までの表示に変更になっていました。
そればかりか、ランキングからのリプレイ再生機能が無くなっているではありませんか!
前作、ランキング上位者のプレーを見てスコアを伸ばす方法を研究した身としては、やはりつらいそれなりにショックでした。
これまでのようなグラサン海パン男祭りはもう出来ないのですね…。
原作知らなくても遊べる?
さすがに原作知らなくて買うのは危ないと思います。
それぞれ、P3・P5をクリアしており、P3についてはそこそこずっとコンテンツを追いかけているであろう人向けの内容になっていました。(格ゲーとか含めて)
P3D(P5D)単体で遊べる?
システム的な話でいうと、別にP3Dだけ(P5Dだけ)で遊ぶことには何も問題はありません。
ただ、全力で楽しもうと思ったら、P3・P5どちらもクリア済みであることが望ましいです。
P3Dだけ遊びたいから、P3をクリアしていればいい…というわけでもなく…。
全力で遊びたいなら、P3D・P5Dどちらかの単体購入であっても、P3・P5ともにクリア済みのほうがより楽しめます。
詳細は割愛しますが…。
VitaとPS4どっちが良い?
何を重視するかによって変わってくると思います。
とにかく大画面で魅力的なキャラクターを堪能したいんじゃ!という人はPS4。
真面目に音ゲーを遊びたいんじゃ!という人にはPSVita版をおすすめします。
というのも、このゲームはノーツが円状に外側へ広がっていくため、画面が大きければ大きいほど見るべき範囲が広がり、目に負担がかかりやすくなります。
実際40インチ超えのテレビで見てみましたが、でかいでかい、目痛いわ、27インチくらいでいいよって感じですね。
総評
私一個人としてはまだまだ遊びきれていませんが、とにかく女の子が可愛くて最the高でしたので概ね満足です。
アトラスサイドも完全なファン向け感出てましたし、実際ペルソナシリーズを遊んでいないとあまり楽しめないとは思いますが。
DLCも続々登場中です。特にDLCは思っくそネタバレまみれなので、遊んでいない人は気をつけましょうね…
オールスター・トリプルパック
豪華サウンドトラックとP3D・P5Dに加え、PS4版のP4Dがついたスペシャルパック。
▲PS4版
デラックス・ツインパック
豪華サウンドトラックとP3D・P5Dがセットになったお得なパック。
▲PSVita版
P3D 通常版
▲PS4版
▲PSVita版
P5D 通常版
▲PS4版
▲PSVita版
前作「ペルソナ4ダンシング・オールナイト」についてはこちら↓