ニンテンドー3DS

【ネタバレなし】逆転裁判123 成歩堂セレクション【レビュー】

2001年10月に発売された「逆転裁判」をニンテンドーDSに移植の際に1章追加された「逆転裁判 蘇る逆転」、2002年10月に発売された「逆転裁判2」、2004年1月に発売された「逆転裁判3」の3作品をニンテンドー3DSに移植したカプコンの作品。ここ最近だと2016年にTVアニメも放送するなど人気の作品ですが、何気にやったことがなかったシリーズで、セール販売していたものだからつい購入しました。「異議あり!」のあの例の吹き出しが有名ですね。

以前別の推理ゲームを遊んだ際に「お前は推理ゲームで全く推理をしていない」と怒られたので頑張って頭を捻って遊んだつもりです。


▲別の推理ゲーム

逆転裁判123→公式サイト

あとこれはどうでもいい話なんですけど、

逆転裁判シリーズは遊んだことはありませんでしたが、なるほどくん(主人公)の名前と顔は知っていました。が、成歩堂と書いて”なるほど”と読むのだとてっきり勘違いしていましたが、”なるほど“なんですね。知らなかった。

ゲームシステム

このゲームはシリーズを通して遊び方はほぼ変わっておらず、「探偵パート」「裁判パート」の2つに別れています。

探偵パート

基本的にこちらで物語が進行していきます。成歩堂龍一が弁護士としての仕事を受けるところから始まり、裁判パートまでに数々の証拠品を集めます。

証拠品

証拠品というのは物だけに限らず、誰かの証言とか、その他色々なものがありますので、とにかく行ける場所を歩き回り「人に話しかけたり」「場所を調べる」ことで情報を集めていきます。

人に話しかける

各章ごとに個性豊かなキャラクターが登場します。彼らに話しかけてみたり、何か自分が持っている証拠品を見せることで新たな証言を引き出すことができたり…とにかく捜査でとても重要な部分ですね。基本的に「一人の場所に1キャラクター」しか居ませんので、「話す」ボタンでその場に居る人と会話ができる、という形になります。

場所を調べる

こちらも各章ごとに様々な場所が登場します(2Dイラスト)が、その中で気になる点をとにかく調べまくります。カーソルを合わせて決定するだけです(3DSなのでタッチペン可)。

これがね、個人的には厄介でですね、私のように頭の回らない人は、不審な点にすぐに気付けなければ一生気付けないんですよ。

そして、あのゲームのほど親切ではないのです。これはゲーム性の違いだと個人的には思っているのでどちらのスタンスでも構わないのですが、あのゲームの場合だと、現在居る場所でまだ回収できていない証拠品が残っているにも関わらずその場を離れようとする「いや、まだここには何かある気がする…」と主人公が気を利かせてくれるんですね(逆に言うと全て回収するまでその場を離れることは出来ない)。


▲あのゲーム。

これは受け手がどう感じるかで大きく変わると思います。そこまで親切にされなくても良いと言う人もいれば、めんどくさいので教えてもらったほうが良い、という人もいるでしょう。私は後者です。そして、逆転裁判は、前者のスタンスです。

つまり、回収できていない証拠品があってもなくても、好きな場所に好きなように行けるんですね。頭の良い人は良いんですけど、私のような脳では、そのように放り出されると、どこを調べていないのか、調べたりないのか、どこが不審なのか、一生気付きません。そうすると、延々と場所を転々としはじめ、証拠も見つからないし、ストレスになり、3DSを投げる…という展開が何回かありました。このシステム自体が悪いとは全く思っていないので、完全に私がすごく頭が悪いというだけの話なんですけど…

法廷パート

そして、逆転裁判のメインのウリはこちらでしょう。法廷バトルですから。

基本的に、証言台に立った人の話を聴き、その人の話と自分が探偵パートで集めた証拠品に矛盾がないかを探していきます。時間制限などは特になく、証言も何度も繰り返し聞けるので、じっくり考えることが可能です。

そして矛盾を発見したら、矛盾があると思う証言に対して証拠品を突きつけます(異議あり!)。もし矛盾点のない箇所に間違って突きつけてしまった場合は、残機的な物が減ってしまい、0になるとゲームオーバーとなります。その場合はセーブした箇所からやり直しになるので、大抵その法廷の最初からやり直しになります。これがまた個人的にはネックで、やり直し超めんどくせえと思って3DSを投げるシーンが何回かありました。

個性豊かなキャラクター

このゲームの大きな魅力の一つであろう、個性豊かな登場人物。各章通して登場するキャラクターやその章のみのキャラクターなど様々ですが、どれもとにかく、濃い。もう色んな意味で。プレイヤーはそのキャラクターの魅力にどんどん取り込まれ、キャラクター達のやり取りをずっと見ていたくなる、それが大きな魅力だと思います。

特になるほどくんとか最たる例ですが、お前は本当に殺人事件の裁判を担当している弁護士なのかと思うほどの明るさです。決めるところはきちんと決めてくれる主人公ですが、プレイヤーの腕次第では酷いミスをしてしまうこともありますから、すごくすっとんきょうなキャラクターになっている場合が多いです。

個性が強いのは主人公だけではなく、登場人物が出てくる度に「うわあなんか濃いの出てきたな」と思わされます。一人ひとり、忘れられないほどのキャラの強さです。彼らのやり取りがテンポよく、文章を読んでいて心地よいのではないかなあと思いますね。あと、あのゲームみたいに胃を痛めながらやる心配はほとんど無いです。明るく楽しく遊べます。


▲あのゲーム。

価格設定

パッケージ版 2,990円+税ダウンロード版2,769円+税です。安くないですか。

ダウンロード版はちょくちょくセールも開催しているようなので、私は1500円くらいで買ったような気がします。またセールすることがあるかもしれないので、それを待ってみるのもありなのかな。いつ来るかわからないけど…

推理モノとしてどうなのか

私は推理小説とか刑事ドラマとかそういった類のものをほとんど見ないので、正直どうかと言われてもわかりません。まあなんというか、「よくそのトリック上手くいったな」みたいなのは無きにしも非ずでしたが、小説でもドラマでもそういうことはよくあるそうなので、気にするほどでもないでしょう。

推理自体はですね、わりとちゃんと証拠品と向き合っていないと、情報を見落としがちになります。面倒くさがってそのあたりを流していると、法廷パートで痛い目を見ますから、しっかり証拠品に目を通して、考えながら遊ぶ必要はあるはずです。私のように無鉄砲に遊んでいると、一瞬で残機が溶け、最初からやり直す羽目になります。

“推理”という曖昧なものをゲームとして成立させることの難しさ

推理が曖昧というと語弊がありそうですが、推理というのは人間だから出来ることであって、コンピュータであるゲームには出来ないことなんです。この話はあのゲームのときにしようと思って辞めたので、ここで書きたいと思います。簡潔に…

コンピュータというのは、大元を辿ると1か0でしか物事を判断できませんから、YesかNoしかないんですね。そして、推理というのは、大抵YesかNoだけで答えられるようなものではないはずです。そこには色んな証拠品や人間関係やそれぞれの理由が絡まっており、それらをコンピュータに理解させるのは多分無理です。

そこで推理ゲームがとるオーソドックスな手法は、「1つずつ順を追って謎を解き明かす」方法です。

まあそんなに推理ゲームやったことないですけど、大抵一つ一つの問題を丁寧に一つずつ紐解いていくはずです。まず証拠品Aについては矛盾がないか。次は証拠品Bについてはどうか。それぞれ一つ一つに対してなら、矛盾がある(Yes)かない(No)で答えることが可能になります。そしてそれはまた、プレイヤーの考えを順序立てて導くことにもなり、状況を把握させるには大変都合が良いのではないかと思います。

しかし、それが上手く噛み合わない時もあります。多分、「プレイヤーがトリックを早い段階で見破ったとき」に発生しやすいのではないかと思いますが、トリックって、分かってしまえば各証拠品の細かい矛盾点に目を向ける必要はほとんど無くなるんですよ。そこまで重要性がなさそうに見える。トリックに気付いてしまった時点で、プレイヤーもその結果に思考が行きがちです。

そうすると何が起こるかというと、1つずつ順序立てて導きたいゲーム側と、結果しか見えていないプレイヤーの間で問答をすることが難しくなるんですね。ゲーム側は証拠品Aに対しての疑問をプレイヤーに投げかけるも、プレイヤー側はもうそんなものとっくに気付いており、①テンポが遅く感じたり、②茶番に見えてきたり、または③そもそも証拠品Aに対する矛盾に気付けていないが、トリックは理解できてしまっていたりと、とにかく歯がゆい。特に③の場合が厄介で、結果はもう見えているのになんだかよくわからないことをゲーム側から聞かれ続けることになるのです。そして、その問答を解決でき、登場人物たちが「なるほど!」となっていても、プレイヤーとしては「いや、そんなんわかってるからさっさと話進めてくれ」という状態なんです。

これ誰も悪くないんですけど、最悪な状況なんですよね。だから、推理という曖昧なものをゲームにするのは難しいだろうなあと、勝手に思っています。そんなに遊んだことないけどね。

アクションゲームでもないのに存在する爽快感

逆転裁判は、基本的に文章を読み進め、必要なところで証拠品を突きつけたり選択肢を選んだりするようなゲームですので、ド派手なアクションとは違うんです。根本的に。でも、不思議な爽快感がある。これ、なんでだろうなあって考えて、個人的に出した結論は「キャラクター達のオーバーすぎるリアクション」にあるんじゃないかな~と。

やはりこのゲームの気持ち良いところは「異議あり!」と矛盾を叩きつけてやるところだと思うのですが、その際の証人やその他法廷の人物(なるほどくん含む)のリアクションがめちゃくちゃうるさいんですよ(褒めてる)。ていうか実際効果音もうるさいんですよ(褒めてる)。でもそれが“やってやった感”に繋がっているんじゃないかなって勝手に思いました。

UIが統一されてる

これ、私は初代(というか移植前)をやっていないので知らないのですが(調べてみたけど移植前でもUIはそんなに変更されていないようだ)、3作品ともUIが統一されています。

これは単純に私の好みの問題ですが、やはり新作を遊ぶときはUIとか見た目に若干の変更を確認するのが楽しみなんですね。それがないので、1を遊んだ後、2を遊んでいるときに続編を遊んでいる感が無くて、ちょっと寂しいなあと思いました。ゲームボーイアドバンスとかの時代だしそんなもんなのかね。

総評

推理アドベンチャーですから、内容に触れてしまうとネタバレになっちゃいそうなので個人的な感想しか本当に書いてないですが、参考になるんでしょうか。難易度的には、あのゲームよりはちょっと難しかったです。ゲームオーバーになったら法廷最初からだしね。性癖ド・ストライクみたいなキャラクターもいたので是非お勧めしたいのですが、多分遊んでみれば皆さんもわかると思いますので、是非遊んでください。この価格でこれだけ遊べたら大儲けです。


▲あのゲームもおもしろいよ

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